
インターネットは、私たちの生活に深く結びついた重要な社会基盤の一つになろうとしています。しかし一方でインターネットは通信内容の盗聴や他人へのなりすましや情報の改ざんといった不正が行われる危険性も含んでいます。このような危険から自分たちの情報を守り、安心してインターネットを利用できるようにするためには、まず、ネットワークを介して通信している相手の本人確認を確実に行うことが必要です。
電子認証とは、暗号技術などを利用してネットワーク越しに相手確認を行う技術のことです。電子認証は、仮想世界と呼ばれるネットワークの中の世界と現実世界の個人とを結びつけるものであるといえます。電子認証は、暗号技術を原理としていますが、最終的に現実世界の本人を確認するための「認証」が必要となります。この電子認証無しには仮想世界と現実世界とを結びつけて信頼できるものにすることができないので、電子認証はインターネット化社会を支える新しい社会インフラだということができます。
この新しい社会インフラとしての電子認証の要になるのが「電子認証局」です。電子認証局とは、デジタル証明書と呼ばれる暗号鍵を含んた電子的な証明書を発行する機関のことです。デジタル証明書は主に電子商取引に利用されていますが、インターネットを安全に利用するためにはもっと広範囲に利用される必要があります。
CACAnet福岡は、主に日常的な市民活動のための電子認証局を運営する非営利団体です。電子認証を必要とする人びとにデジタル証明書を発行することや、相互認証や相互信用の基盤となるシステムの運用やそのためのツールの開発などによって電子認証基盤の普及を促進し、またそのような技術や社会制度などに関する知識や情報の普及をはかることによってインターネットをより安全で信頼できるものにすることを目的にしています。今後の我々の社会の共有資産であるインターネットの安全と信頼性を守るための社会的コストを自発的な市民の活動によって支えあうことにより、全体としての社会的コストをより小さくし、インターネットをより安全で信頼できるものにしてゆくことがCACAnet福岡の使命です。
CACAnet福岡の目的は大きく分けて二つあります。一つはインターネットの安全と信用のための電子認証に関連したサービスの提供です。もう一つは、インターネットの安全や信用のための方法に関する知識や情報の交換と普及活動です。 電子認証関連サービスとしては、電子認証局や広域的に相互認証を行う基盤システム電子認証の信頼性を守るためのシステムの運営を行います。またそのような情報サービスに関連したシステムやツールの開発や配付も行います。知識や情報の交換と普及活動としては、インターネットの安全や信頼性に関する講習会の開催や書籍などを通じて、インターネットの危険性についての正確な知識を伝える活動を行います。
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